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昔ある所に一人の馬方が住んでいた。
ある日遠くまで仕事に行って帰りが遅くなり、次の日に履くため用のわらじを作っていたのだが、とても眠かったので片方(片ひた)だけ作って寝てしまった。

次の日、片方だけのわらじを置いて仕事に出掛け、その帰り道。
峠を歩いていると後ろの方から 「おい、うまかた~…待ってろ、そこで待ってろ~…」という気味の悪い声が聞こえてきた。
馬方が振り返って見ると、後ろの方から得体の知れない化け物が追って来た。
馬方は肝をつぶして逃げ出した。

そしてある一軒の家を見付け逃げ込んだが、家の人は留守らしく誰もいない。