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ストレスを受ける期間の長さで異なる、ストレスの種類          
ストレスとは、もともとは物理的な力や圧力を意味しています。
重いものを乗せておくと、その重みで下になっているものがひずんだり壊れたりすることがありますね。
これが転じて、人の心身に影響を与える重圧をストレスと呼ぶようになりました。
ストレス(重圧)には,物理的ストレスと心理的・社会的ストレスの2種類があり、
ストレス(重圧)を与えるもと(ストレス源)を、“ストレッサー”と呼びます。

物理的ストレス
暑い、寒いなどの温度変化や音、光、物理的接触などがストレッサーになっているストレスを、物理的ストレスといいます。
軽い刺激であれば誰しも日常的に体感しているものですが、たとえば大きな温度変化に急にさらされると病気の発作のきっかけになります。
冬場に浴室やトイレなどの寒い場所で高血圧症の人が発作を起こす“ヒートショック”などがその一例でしょう。
また、肌に繰り返し触れるものがあると、その場所がかぶれたり腫れたりすることがあるのも、物理的ストレスから発生する症状といえます。
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心理的ストレス・社会的ストレス
さまざまな心理的プレッシャーなどがストレッサーになっているストレスを、心理的・社会的ストレスといいます。
アメリカ心理学会によると、心理的・社会的ストレスは、ストレスを受ける期間とストレッサーの種類によって、次の5つのタイプに分類できるといいます。
  1. 急性のストレス:ごく短い時間で受ける一過性のストレスです。人前で話すことや、暗算などもストレッサーになります。

  2. 短時間のストレス:入学試験など、何かに挑戦するときのプレッシャーなどです。

  3. 連続するストレス:配偶者の死や大きな災害に遭うなど、困難なできごとが連続して起きる場合のストレスです。ストレッサーによる重圧は大きいのですが、終わりがあります。

  4. 慢性的ストレス:明確な終わりが見えないストレスの連続を指します。体に大きな障害を負う、長期間にわたる介護などがストレッサーとして挙げられます。

  5. 遠い過去に受けたストレス:いわゆる“トラウマ”の原因になるような過去の重大な経験のことです。虐待された経験などが挙げられます。

トレスがたまると現れる主な症状

心で処理できずに抑圧された感情は、情緒の不安定、身体の不調、そして行動にまで影響を及ぼします。

心理的症状
イライラしたり感情的になる、精神的に不安定になる
漠然とした不安感、気分が落ち込む、憂鬱になる
注意力、集中力の低下、無気力になる
新しいことに消極的になる

身体的症状
偏頭痛、腹痛、胃もたれ、便秘、下痢
肩こり、腰痛
動悸、めまい
手が震える
生理不順
倦怠感、疲れやすい、疲れがとれない
寝つきが悪い、寝覚めが悪い、夜中に目を覚ます、朝起きることができない
食欲不振

行動的症状
すぐにぼんやりとしてしまう
笑う回数が減る
ネットニュースなどをだらだらと見続けてしまう
遅刻や早退が増える
ギャンブルやお酒に走る
言動が乱暴になる
喋り方など様々な行動が早くなる
仕事でミスを多発する
外出を面倒に感じてひきこもりがちになる
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ストレスがたまると起こる主な病気

ストレスがたまりストレスフルの状態になると、様々な不調に始まり、
ひいては大きな病気の誘引や発病にもつながります。
特に胃腸は人間の体の中でもストレスに弱い臓器。少しのストレスにも敏感に反応してしまい、患いやすい場所なので注意しましょう。

胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍
過敏性腸症候群(腹痛、吐き気、慢性的な下痢、けいれん性便秘など)
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
自律神経失調症(めまい、動悸、のぼせ、肩こりなど)
心身症
神経症
うつ病
がんのリスク

ストレスの影響で起こる病気
          

胃や腸への影響

胃潰瘍や十二指腸潰瘍がストレスから起きることはよく知られていますが、胃にピロリ菌が感染していると、これらの潰瘍ができるリスクが高まってしまいます。
また、下痢や便秘を3ヶ月以上の長期にわたって繰り返す過敏性腸症候群(IBS)もストレスによって発症したり、症状がひどくなったりすることがあります。
胃腸など消化器の病気とがストレスと関連するのは、“腸は第2の脳”といわれるように、腸への刺激は中枢神経を介して脳とつながっており、不安や抑うつといった感覚と連動しているからであるといわれています。

さらに、ストレスがウイルスに対する防御機能や傷ついたDNAの修復機能、細胞の老化などに影響することから、慢性的なストレスはがんにつながるのではないかとも考えられています。
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危険なサインを見逃さない!ストレスセルフチェック          
ストレスがどの程度たまっているかを知ることが、ストレスからくる病気を防ぐ第一歩です。簡単なセルフチェックをしてみましょう。

ストレスセルフチェックシート


  1. 最近、ひとつのことに集中できない(1・2・3・4・5)

  2. 胸が圧迫される(1・2・3・4・5)

  3. 顔がピクピクひきつる(1・2・3・4・5)

  4. 毎日忙しくてくつろぐ余裕がない(1・2・3・4・5)

  5. 体がだるい(1・2・3・4・5)

  6. おなかが張る(1・2・3・4・5)

  7. 風邪をひきやすい(1・2・3・4・5)

  8. 胸焼けがする(1・2・3・4・5)

  9. 最近考えをうまく整理できないことがある(1・2・3・4・5)

  10. 胃が痛む(1・2・3・4・5)

  11. 最近気分が沈んで憂うつになることがある(1・2・3・4・5)

  12. 最近落ち着かずじっとしていられないことがある(1・2・3・4・5)

  13. めまいがする(1・2・3・4・5)

  14. 最近職場で緊張することが多い(1・2・3・4・5)

  15. 最近ちょっとしたことでいらいらする(1・2・3・4・5)

  16. 最近常に気が張り詰めている(1・2・3・4・5)

  17. 肩がこる(1・2・3・4・5)

  18. 息切れがする(1・2・3・4・5)

  19. 最近なぜが元気が出ない(1・2・3・4・5)

  20. 心臓の鼓動が速く感じることがある(1・2・3・4・5)

  21. 最近仕事に対して気分が乗らない(1・2・3・4・5)

  22. 頭痛がする(1・2・3・4・5)


このチェック表を、1(いいえ)~5(はい)までの5段階でチェックしてみましょう。
終わったら、22問の回答結果の数字を合計してみます。

合計点と評価



  • 35点以下…A:心と体の疲れは特にたまっていないようです

  • 36~49点…B:心と体の疲れがほんの少したまっているようです

  • 50~67点…C:心と体の疲れが少したまっているようです

  • 68~87点…D:心と体の疲れが比較的たまっているようです

  • 88点以上…E:心と体の疲れがかなりたまっているようです


※出典:『メンタルタフネスな会社のつくり方』株式会社アドバンテッジリスクマネジメント編 ダイヤモンド社

いかがでしたでしょうか? 肩こりや胸やけといった比較的軽い症状であっても、他の症状と共にいくつも感じている場合は、ストレスが心身に影響を与えている可能性があります。(このチェックシートはあくまでも簡易なものです。強い症状を感じているようであれば、医療機関を受診するようにしてください。)

ストレスは大人だけではない!
子どものストレスにも十分に注意してあげましょう

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