syouryouuma[1]

















お盆という呼び方は略称で、正式名称盂蘭盆会うらぼんえといいます。

「盂蘭盆」が語源という説もありますが、これもまた「お盆」同様「盂蘭盆会」が略されたもの。
盂蘭盆は古代インド語(梵語ぼんご)の「ウランバナ」を漢字で音写したもので、倒懸とうけん(逆さづりの苦しみ)という意味があります。
また盂蘭盆会は、生前の行いが悪いため「餓鬼道」や「地獄道」に落ちた人の苦しみを救うためにその人に変わって功徳を積み、その功徳を他の衆生しゅじょう(生きとし生けるもの)に施す供養です。
この行事には、「逆さに吊るされるような苦しみを除く」という意味があります。

盂蘭盆会(お盆)の由来
盂蘭盆会の由来は、「盂蘭盆経」というお経の説話によっています。
お釈迦様の第十弟子の一人で「神通力」の第一人者といわれる、目連尊者もくれんそんじゃが、初めて神通力を得た時のこと。

目連尊者は、亡き父母に何かできないものか?と思い、その力を使って探したところ、餓鬼の中で何も飲み食いができず、苦しんでいる母親を見つけました。
何とか母親を助けたいと思った目連尊者は、鉢に盛ったご飯を差し出します。でも、母親がご飯を食べようとすると、口に入れる前に炭になってしまい食べることができません。

目連尊者は号泣し、お釈迦様のところへ戻って、母親の話をしました。

すると、お釈迦様は「あなたのお母さんの罪は重かったようで、あなた一人の力ではどうにもできません。」と諭したあとに、「旧暦7月15日(現在の8月中旬頃)に安居あんごの修行を終えた、修行僧達にたくさんのごちそうをして、心から供養しなさい。そうすれば、父母も先祖も親族も三途の苦しみから逃れることができて、時に応じて解脱し、衣食には困らないでしょう。」と、おっしゃいました。

目連尊者が、お釈迦様に言われたとおりにすると、母親は餓鬼から逃れることができ、無事に往生することができました。


というものです。

お盆行事の起源
先の話には続きがあって、それがお盆の起源とされています。
目連尊者は、母親を餓鬼から救うことができた事に感激し、この慣わしを後々までに残したいとお釈迦様に申し出ます。
すると、お釈迦様は・・・
旧暦7月15日にいろいろな飲食を盆に盛り、同じように仏や僧や大勢の人たちに供養すれば、その功徳によってたくさんの先祖は苦しみから救われ、今生きている人も幸せを得ることができるでしょう。
と、おっしゃいました。
この行いが、お盆行事の始まりと言われています。

ただ、古来日本には御霊みたま祭り」という祖先崇拝の風習があり、盂蘭盆経が仏教と共に伝来したあとに、双方が融合することで、現在のお盆行事となっていったと考えられています。

【精霊馬とは】

20150604[1]











お盆の時期、故人やご先祖様の霊が家に戻ってくる際、行き来する乗り物として作られたとされています。
「霊が戻って来られる時にはきゅうりの馬に乗って一刻も早く家に帰って来てもらい、
少しでも長くこの世にいてもらいたい、帰る時にはなすの牛に乗って景色を楽しみながら
ゆっくりと帰ってもらいたい」
という願いが込められています。

言い換えると、きゅうりは足の速い馬を、なすは歩きの遅い牛をイメージして作ります。
一般的に、きゅうりで作った馬のことを「精霊馬(しょうりょううま)」、
なすで作った牛のことを「精霊牛(しょうりょううし)」と呼びます。

精霊牛と精霊馬を置く意味は地域によって異なりますが、ある地域はゆっくりと故人や
ご先祖様をお迎えするために「精霊牛」を、帰りは迷わずに帰ってもらうために
「精霊馬」を置き、またある地域は故人やご先祖様の霊は行き帰りどちらもきゅうりの馬に乗り、
なすの牛には供養するためのお供え物などの荷物を載せて帰るとしています。

みかけは同じ形でも、宗派や地域の慣習や家のしきたりによって精霊牛と精霊馬の意味が違ってきます。

ナスとキュウリで作る
実はその理由ははっきりとしていませんが、きゅうりとなすは夏の時期に多く採れる野菜のため、
容易に手に入りやすく、どこの地域でも簡単に収穫できる野菜であったことから、きゅうりなす
全国的に広まり使われているものと考えられています。


また、地域によって様々な差があり、沖縄ではサトウキビをあの世に帰るための杖として
お供えすることもあるようです。

このような事より、夏に多く採れる新鮮でおいしい野菜を使用する事が多いみたいですね。


精霊馬・精霊牛はいつ飾るのがよい?

7月12日が盆入りとなるため、13日が迎え盆とされることが多く、15日・16日のどちらか
送り盆とします。

これも地域によって差がありますが、一般的には一月遅い、8月13日から16日をお盆の期間とする所が多いようですね。

精霊馬はご先祖の霊が帰ってくる際に乗る馬ですから、13日の朝に精霊棚の上にきゅうりやなすで作った精霊馬を置いて飾ります。
飾る向きは
仏壇にキュウリの「頭」が向くように置き、ナスは「お尻」を向けます。
「おかえりなさい」と「行ってらっしゃい」の感じでしょうか
ご先祖様が家までの道を迷わないよう、迎え火を炊くのも忘れないでくださいね。


お盆が終わったら

食べ物だから
食べればいいのでは・・・?

そう考える方もいらっしゃるかもしれません。


基本的には「精霊馬・精霊牛」は乗り物としてお供えしているので食べることはNGとされています。

送り盆が済んだら、綺麗な川や海に流したり、お盆飾りと一緒に燃やしたりして処分するようです。
その他にも精霊馬・精霊牛を土に還すために土に埋めたり、一番手軽な方法としては、
白い紙(出来れば半紙、無ければキッチンペーパー等)にくるんで塩で清めてから
捨てるとよいとされています