L8otxrI[1]
















今からおよそ四百年ほど前のこと、栃木県の氏家(うじいえ)に小さな地蔵寺があり
気の優しい住職が一人で守っていました。
ある日、この領内のお殿様(勝山城の左衛門尉、さえもんのじょう)から
自分の代わりに日光の二荒山神社へお参りに行くよう、頼まれました。
住職は喜んで日光へ出かけ、心をこめて殿様の代わりとてして丁寧にお参りをすませました。

無事に大役をすませた帰り道、滝尾別所という所の谷川で一休みしていると
急にお腹がすいてきました。
近くにあった別所に立ち寄り「そうめんを一杯ご馳走して下さい」とお願いすると
別所の坊さん達はなにやら薄気味悪い笑いを浮かべながら、お堂に招き入れました。

やがて別所の坊さん達は、お膳に大山盛りのそうめんを運んできて
「いっぱい食わせろと言ったのだから全部食え」と意地悪を言いはじめました。
住職はお腹いっぱいに食べましたが全部食べられるはずもなく、泣いて謝りましたが
意地悪な別所の坊さんたちは許してくれません。